職業奉仕  (Vocational Service)  とは

職業奉仕 (Vocational Service) とは

職業奉仕とは

職業奉仕の目的は、事業及び専門職務の道徳的水準を高め、あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で、奉仕の理想をいかしていくことといわれております。

ロータリーが発足して間もなく、アーサー・フレデリック・シェルドンが提唱した”He profits most who serves best”「もっともよく奉仕する者、最も多く報いられる」というモットーのもと、ロータリアン一人一人の責任として、各々のロータリアンが各自の職場で個人的な貢献を行ってきました。

職業奉仕は、ロータリーの金看板として、ことに日本のロータリアンに信奉されてきました。

職業奉仕の新方針

RI職業奉仕委員会が1987年に開催され、1987-88年度RI理事会は、「職業奉仕は会員個人とクラブ双方の責任である」という「職業奉仕の新方針」を発表しました。

「クラブの役割は、たびたび職業奉仕を実践して見せることによって、また、クラブ自身の行動に職業奉仕を生かすことによって、模範となる実例を示すことによって、さらに、クラブ会員が自己の職業上の手腕を発揮できるようなプロジェクトを開発することによって、目標を実践・奨励することである。」とされています。

そして、以下のような小委員会の設置が奨められています。

1.職業情報

職業奉仕を始めるには、まずクラブとして会員の職業奉仕に対する理解を深めさせることが必要である。

・職業分類談話
・会員の事業所見学
・グループ討議

2.職業活動表彰

職業上の美徳を奨励し、高度な道徳的水準の実践に導く上で重要かつ効果的方法

3.職業相談

主として青少年の就職に力を貸し、雇用につとめる。

4.職業指導

地域社会内に雇用の機会をふやし、「四つのテスト」の適応、推進をはかる。

「四つのテスト」についてはこちら⇒⇒「四つのテスト」

 

5.ロータリー・ボランティア

地元地域社会と他の地域社会内で得られるボランティアの機会についてロータリアンの理解を深め、クラブ、地区、国際レベルでボランティア活動を支援する手段をロータリアンに提供する。

6.ロータリー趣味、職業別親睦活動

1993年、国際職業連絡グループと世界親睦活動が合併して形成された。現在では、グローバルネットワークの中の「ロータリー親睦活動」となっている。

7.その他

空席の職業分類に会員を入会させる会員増加活動などがある。

四つのテスト

職業人としてのロータリアンの心構えをロータリーの倫理基準から具体的に記述したものが「ロータリー訓」だとすれば、それをロータリアンのみならず一般の職業人にも理解できるように、簡潔かつ的確にまとめてものが「四つのテスト」です。

ハーバート・テーラーは、倒産に瀕していたクラブ・アルミニウム社の社長に就任し正しい営業活動を行えば必ず会社が再建できると考え、「四つのテスト」を示しました。

同社の業績は改善を続け、5年後には借金は完済、15年後には株主に多額の配当金を分配するまでになりました。

1954年、彼がRI会長に就任した時その版権がロータリーに寄付されました。

「四つのテスト」は世界各国の言葉で翻訳され、広く活用されています。

⇒⇒「四つのテスト」

(出典:ロータリーの源流 RI2680地区 田中毅PDG)

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