社会奉仕(Community Service)  とは

社会奉仕(Community Service) とは

社会奉仕(Community Service) とは

クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の生活の質を高めるために、時には他と協力しながら会員が行うさまざまな取り組みから成るものです。

ロータリアン一人一人の個人生活、事業生活、社会生活に奉仕の理想を適用することを奨励、育成することです。この奉仕の理想の適用を実行することについては、各ロータリー・クラブが多彩な社会奉仕活動を開発して会員に奉仕活動の輝かしい機会を与えてきました。

ロータリアンの指針として、また、社会奉仕活動に対するロータリーの方針を明確に表すために、その原則は次のようにまとめられます。

社会奉仕は、ロータリアン一人一人が「超我の奉仕」を実証する機会です。

地域に住む人々の生活の質を高め公共のために奉仕することは、すべてのロータリアン個人にとっても、またロータリ・クラブにとっても献身に値することであり、社会的責務でもあります。

社会奉仕プロジェクトは、

・地域社会と関連していること。

・ロータリアンにとって学びの機会となること。

・地域社会におけるロータリー・クラブの役割を見出すこと。

・現状の支援源をもってロータリアンがどのような援助をできるか判断すること。

 

社会奉仕の機会に関する項目

1.危機下の児童

世界各地では、安全な水や食料に事欠き基本的な衛生設備や教育さえ無縁という生活を送っている子供たちが何百万人も存在します。このような子どもたちのために、ロータリアンは学校の建設やポリオの予防接種を実施するなど幅広いプロジェクトに打ち込んでいます。

2.障害者

全世界には600万人近くの障害者がいます。このうちのおよそ80%が、適切な医療や職業訓練に加えて雇用の機会も限られている発展途上国に住んでいます。ロータリアンは1913年以来、障害者が教育・雇用・基本的サービスを平等に受けられるよう支援するプロジェクトに力を注いできました。

3.保健(医療)

毎年、何百万人もの人々がエイズやマラリアのような予防可能な病気で死亡しており、汚染された水から感染する病気や出産が原因で死亡する人々にいたっては、膨大な数となっています。ロータリー・クラブは、診療所の建設や整備を行ったり、先天異常のある子どもたちを対象に手術を手配したりして、家族や地域社会を立て直すことに貢献しています。

4.国際理解と親善

過去10年間に、武装紛争の犠牲となり命をなくした人々の数は世界中で何百万人にも上り、何兆ドルもの財政負担も重くのしかかっています。ロータリー・クラブは親善を推進し、地域社会と経済開発を改善する国際プロジェクトを実施することで国際理解を広く支援しています。

5.識字能力と計算能力

世界には、基本的な読み書きと計算能力の備わっていない人々が8億人余り存在します。ロータリアンは本の寄贈や学校の建設を行うほか、自らが個人教授となってこの問題に取り組んでいます。

6.人口問題

飢餓、貧困、病気、環境破壊など、世界の問題の多くは人口動態を反映しています。ロータリアンは、これまで長年にわたり地域社会において質の高い妊産婦医療の提供、男女の平等と女性の自助自立の推進、職業技能と雇用機会の開発などに力を貸してきました。

7.貧困と飢餓

1日1米ドル以下で暮らしているおよそ11億人の貧困者は、絶えず飢えと栄養失調に直面しています。ロータリアンは、それぞれの地域社会が自助自立できるよう、多数のプロジェクトを実施しています。その内容はマイクロクレジット(小口融資)プログラムの設置から貧困家庭に農業の訓練を提供するなど多岐にわたっています。

8.環境保全

汚染、持続不可能な農耕法、劣悪な土地管理など人類はとどまることなく環境を痛めつける行為を続けています。ロータリアンは、何年にもわたって公園の建設から地域社会リサイクルプログラムの導入に至るまで、何千という環境プロジェクトを実施し続けています。

9.都市問題

世界の都市人口は、2030年までにはほぼ50億人に達すると言われています。都市の拡大に伴い、十分な住居、雇用、安全な水、基本的な衛生設備の確保はますます難しくなる一方で、病気、失業や犯罪、ホームレスといった問題は確実に増えつつあります。ロータリアンは、家庭内暴力犠牲者のための避難所を設置したり、地域社会に花壇を作るなど都市人口が直面する最も難しい課題に挑んでいます。

(奉仕の機会に関する項目 605B,C-JA-1006参照)

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