2026-2027年度ガバナーメッセージ

2026-2027年度ガバナーメッセージ

第2700地区ガバナー  戸嶋   和夫

『 2026ー2027年度 国際ロータリー第 2700 地区 活動方針』

1.組織の変革:「トレーニング」から「ラーニング」へのパラダイムシフト

現在、国際ロータリーは社会環境の激変と会員の多様化を受け、組織運営や人材育成のあり方を根本から見直す「変革期」にあります。その象徴的な方針転換が、従来の「トレーニング(訓練・教化)」という考え方から、主体的な学びを重視する「ラーニング(学習)」への移行です。

2025  年版の手続要覧にも記されている通り、これからのロータリーは、一方的な知識の伝達ではなく、会員一人ひとりが主体的に学び、互いの知見を共有することで共に成長する場を目指します。

2.日本 34 地区の結束:共通目標と共通スローガン

この変革期において、日本国内のロータリーが足並みを揃え、同じ方向を見据えて進むことの重要性から、2026-27 年度は全国 34 地区が共通のスローガンと目標を掲げて活動することとなりました。

2.1  共通目標:「ロータリーで人生をより充実させよう」

RI(国際ロータリー)会長が発信した「持続可能なインパクトを生み出そう(Create Lasting Impact)」というメッセージは、本年度の核心を成すものです。

「持続可能なインパクト」とは、ロータリーの支援が終わった後も、地域や人々が自立し、その効果が未来へ継続していくことを指します。

私たちにとって最も身近なインパクトの源泉は、日々の職業を通じて社会に提供している「奉仕」そのものです。職業奉仕こそが社会を支える持続可能な基盤であり、その活動を通じて私たち自身の人生をより豊かで充実したものにしていくこと。それが日本共通の願いです。

2.2 共通スローガン:「エンジョイ ロータリー!!!そしてスマートに…」

「楽しくなければロータリーではない」という原点に立ち返ります。近年のロータリーはプログラムの増加により、活動が複雑化し「楽しさ」や「心のゆとり」が薄れてきている側面があります。

  • エンジョイ:例会や親睦を楽しみ、人間味あふれる交流を取り戻す。
  • スマート:財政状況や負担を考慮し、知恵を出し合って運営を簡素化・効率化する。「賢く、手際よく、恰好よく」新しいロータリーの姿を築く。

3.  第 2700 地区スローガン:「和合の心、共に歩む道」

第 2700 地区では、日本共通の指針に加え、独自のスローガンとして「和合の心、共に歩む道」を掲げます。会員同士が互いを尊重し、心を合わせることでクラブや地区の活動を豊かにし、それが地域社会への深い奉仕へと繋がっていく。この「和合」の精神こそが、私たちの歩むべき道の道標となります。

4.  数値目標と運営の方針

現状の課題(会員数減少、クラブ数維持)を打破するため、以下の具体的な目標を設定します。

4.1  数値目標

  1. 会員数:2027 年 6 月末時点で 3,170 名以上。

(2025 年 6月末 3,162 名)

  1. 年次基金:150 ドル × 会員数。
  2. ポリオプラス基金:30 ドル × 会員数。
  3. ゼロクラブを無くす:全てのクラブが基金への寄付を実施。
  4. 恒久基金(ベネファクター:恒久基金への 1,000ドル以上の寄付、または遺贈の通知をした者):新規認証者 10 名以上。
  5. ポール・ハリス・フェロー:各クラブ 1 名以上。
  6. ポール・ハリス・ソサエティ:新規認証者 10 名以上。
  7. DDF(地区指定基金):繰り越し 0 ドル(有効な全額活用)。
  8. デジタル活用:My ROTARY 登録率 80%以上、ラーニングセンターの活用。

4.2  運営の方針と行動計画

  1. 各クラブの奉仕事業を紹介し、活動の価値を可視化して活性化を促す。
  2. クラブ活性化委員会、クラブ会長・幹事・戦略計画委員が連携し計画を策定実行。
  3. 地区内の合同活動を通じてコミュニケーションを強化。
  4. 家族会員、企業会員など多様な会員制度の導入。
  5. 衛星クラブの創設。
  6. 新入会員のケアを充実させ、退会率を低減。
  7. ハラスメント防止の徹底 。

5.  ロータリーの価値:信用と信頼、そしてストーリー

ロータリーは世界的に「信用」と「信頼」を得ている組織です。

  • 信用:過去の実績に基づく客観的評価。
  • 信頼:未来の行動への期待から生まれる主観的評価。

信頼は日々の行動の積み重ねによって築かれます。私たちは高い倫理観を持ち、地域から「あの人は良い人だ」と思われる存在を目指します。また、会員一人ひとりが「ストーリーテラー」となり、ロータリーの感動的な物語を広く伝えることで、仲間を増やしていくことが重要です。

6.  次年度補助金活用の重点施策

補助金の原資は皆様の寄付です。その有効活用のため、以下の 3 つを重点施策とします。

① インパクトある奉仕

前年踏襲の惰性的な事業を脱却し、目的と成果を明確にした計画を立ててください。自治体や企業などのパートナーと協働することで、より大きな成果を生み出すことができます。「感動」を最終成果とし、全員で「ロータリーモーメント」を共有しましょう。

② 子供や青少年に力を与える事業

単なる物資の寄贈ではなく、子供たちが誇りや自信を持てる支援を重視します。笑顔と自信を届ける好事例を参考に、創造性豊かな支援を展開してください。

③ 平和フェローとグローバル奨学生の推薦

平和や紛争予防の専門家を育成するプログラムへの推薦を積極的に行ないます。世界各地の大学で学ぶ機会を提供することは、ロータリーが掲げる平和への大きな貢献となります。

7.  地域の特性を活かした運営と未来への展望

これからの運営において、地域の特性を活かすことは不可欠です。物価上昇に伴う事業費の増加や会費の見直しなど、現実的な課題にも「スマート」に対処する必要があります。伝統を尊重しつつも、費用を抑えながら質の高い事業を追求する。そして、以下の基本的な考え方を胸に刻みましょう。

  • 私権は、公共の福祉に適合しなければならない。
  • 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。
  • 権利の濫用は、これを許さない。

8.  結び:皆さんと共に

ロータリーの活動は、会員一人ひとりが心を合わせ、ワンチームとして取り組むことで最大の価値を発揮します。何よりもまず、ご自身が心から「楽しい」と思える活動を見つけてください。笑いの溢れる楽しい地区を目指しつつ、ロータリアンとしての高潔さを保ち、地域社会から信頼される存在であり続けましょう。

2026-27 年度、皆様のロータリーライフがより充実したものになるよう、共に「和合の心」で歩んでまいりましょう。

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