
2023-24年度 ガバナーメッセージ
ガバナー 吉田 知弘
[2700地区テーマ]
『ロータリーを開き、ロータリーを前進させよう』
私たちロータリーは、それぞれのロータリークラブごとに、その持続可能性を維持し、次世代へとクラブを継承する責任があります。そのためには、クラブの次代を担う新会員の加入を促し、ロータリアンとしての成長を促し、次世代のリーダーへと成長させることが欠かせず、そのための不断の努力を必要とします。
また、クラブが瑞々しい活動を続けるためには、その活動そのものが社会に必要とされ、魅力的なものとして社会のニーズを吸引する存在であることも欠かせません。クラブがそのような魅力ある活動を続けることが、巡り巡って新会員の加入を促し、親睦の礎となってクラブの活力の保持に貢献することも忘れてはなりません。
もし、クラブの活動が停滞し、会員数が減少し、そのために更に活動が停滞するという悪循環に陥っているクラブがあるとすれば、そのクラブの閉鎖性が活性化の障害となっていないかを顧みる必要があります。クラブが活力を取り戻すための視点として、行動計画に示された4つの視点を振り返ってみれば、ここに活性化のヒントが示されていることを理解できるでしょう。
産業構造や社会経済の構造が、急速に、かつ劇的に変化してゆく現在の社会において、ひとりロータリーだけがその環境の変化から自由であるはずがありません。変化する環境に適応し、クラブを保持してロータリーとロータリーの価値を次世代へと継承するために何をすべきか、我々は知恵を絞る必要があります。
社会構造の変化にもかかわらずクラブを強く瑞々しく保つためには、クラブの開放性を高める必要があります。開放性が高まれば、環境の変化は自ずとクラブの中に取り込まれ、クラブの活力が増すことでしょう。そのためには、クラブの在り方としても多様なバリエーションがあり得ることを承認し、固定観念に囚われて試行錯誤を妨げないことがすこぶる重要です。間違ってもかまいません。やり直せばよいからです。
クラブの停滞を克服するために招き入れる変化を恐れる必要はありません。この変化はロータリーを前進させることであり、ポジティブに評価することができるはずです。
これが「ロータリーを開き、ロータリーを前進させる」ことの本意です。